ミル選びの迷いも、数字で整理すれば単純です。判断軸は味の良し悪しではなく、1日に何杯分挽くか。挽く量が多いほど、手挽きの「趣」は「苦行」に変わります。

結論:1日1〜2杯なら手挽きミル(2,000〜5,000円)で十分楽しい。3杯以上・家族分を淹れるなら電動一択。電動は羽根で砕く「プロペラ式」より、粒が揃う「うす式(コニカル/フラット)」が後悔しない選択。

▼ この記事のイチオシ

杯数で決める早見表

1日の挽く量 おすすめ 相場
1〜2杯(10〜20g) 手挽きミル 2,000〜5,000円
2〜3杯 手挽き上位 or 電動うす式入門 4,000〜8,000円
3杯以上・家族分 電動うす式 6,000〜15,000円
エスプレッソも視野 電動うす式上位 15,000円〜

手挽きは20gで1〜2分ハンドルを回します。毎朝3杯分(30g)だと3分超の腕運動——これを毎日続けられるかが分かれ目です。

電動の「プロペラ式」と「うす式」の違い

プロペラ式 うす式(コニカル/フラット)
仕組み 羽根で砕く 刃と刃の隙間ですりつぶす
粒の揃い バラつく(微粉と大粒が混在) 揃う
挽き目調整 時間で加減(感覚頼み) ダイヤルで再現可能
価格 2,000〜4,000円 6,000円〜

粒がバラつくと、細かい粉は出すぎ・大きい粒は出なさすぎで味が濁りますスケールで数字を揃えるこのサイトの方針とも、「挽き目を数字で再現できる」うす式が合っています。予算が許すならうす式、まず試すならプロペラ式でも入門は可能です。

挽き目の基準(中細挽きから始める)

挽き目 用途
粗挽き フレンチプレス
中挽き〜中細挽き ペーパードリップ(基準)
細挽き 水出し・濃いめ好み
極細挽き エスプレッソ

まず中細挽き(グラニュー糖よりやや粗い程度)で淹れ、落ち切りが3分より速すぎたら細かく、遅すぎたら粗く——この1軸調整だけで十分です。

手入れは「週1のブラシ」だけは守る

ミル内部に残った微粉は酸化してえぐみの原因になります。付属ブラシか100円の刷毛で週1回払うだけで十分。水洗いは完全乾燥が条件(残った水分はサビ・カビの元)なので、基本はドライ清掃が正解です。

よくある質問

Q. ミル付き全自動コーヒーメーカーはどう? A. 「ボタン1つで挽きたて」の利便性は本物で、毎朝家族分を淹れる家庭には合理的です。ただし洗うパーツが多い機種もあるので、手入れのしやすさを最優先で選んでください。

Q. ミルを買うまでのつなぎは? A. 店挽き(購入時に挽いてもらう)が最良のつなぎです。鮮度は豆に劣りますが、市販粉より確実に良い状態から始められます。


ミルは「憧れ」で選ぶと続きません。自分の杯数という現実から選んだミルが、結局いちばん長く回ります。